住宅の買い替え専用ローンというのがあります。不動産価格が下落して、自宅を売却しても住宅ローンを完済できない「担保不足」の場合でも、利用できるのが特徴です。つまり、新居の購入資金に、既存ローンの担保不足分を加えた額を貸し出してくれるのです。もちろん、支払能力は問われますから、年収が落ち込んでいるとなかなかつらいかもしれません。みずほ銀行は、「買い替えローン」の融資上限を、従来の5000万円から一億円に引き上げています。利用できる条件として、前年度税込年収が200万円以上の者としています。公的ローンとの併用は、可能なようです。りそな銀行や三井住友銀行、オリックス信託銀行なども同種のローンを扱っています。UFJ信託銀行のローンは、物件の販売会社やメーカーを限定していません。先ごろ決まった税制改正では、自宅の売却損が出た場合の「譲渡損失繰越控除制度」と、住宅ローンの税額控除を併用できるようにもなりました。各金融機関は買い替え需要が増えると予想して、このローンの充実を図っているようです。
「あと2万円給料が上がれば、生活は楽になるし、貯金も少しはできるのに……」独身の頃の私は、こう思ったものでした。でもその2年後、給料は上がったというのに、貯金をするどころか「もう少し給料があればなあ」などと、こりない考えを持っていました。ずっとこんな生活を繰り返して、「余ったお金を貯金しよう」と思ってもほとんど貯まらないことを知りました。そこで、結婚してからは、まず貯金を優先させて家を持つ目標を持ったのです。その中で大切だと思ったことは、見栄を捨てなければ目標は達成しにくいということです。結果的には、モデルルームであったマンション(今の住まい)を購入したわけですが、見栄を捨てたからこそ、「このモデルルームが欲しいけれど、少し汚れがあるからまけて欲しい」と言えたのだと思います。友達には「よく恥ずかしくないわね」とか「私なら同じマンションの人に、あの家はモデルルームだった部屋を買ったから、少しまけてもらったのでは……なんて噂されそうでイヤ」と言われました。そう言われても、あのとき「まけてください」と言ったからこそ、予算内に収めることができ、家計を安定させることができたのだとつくづく思っています。
人は家事のやり方で三つのタイプに分けられます。まず、家を常にきれいにしようと闘いつづける人、二番目は、家族を協力部隊にし、必要に応じて誰かに分担させ、責任を取らせる人、そして最後は家事にほとんど関心がない人です。あなたが一番目のタイプなら「あの家はいつもきれい」というコメントを耳にするたびに、ちょっと身をすくめ、話題になっているのが自分の家だったら、と思うに違いありません。正確に言うと、いつもきれいな家というものは存在しないのです。人が住んでいなくても家は汚れます。美術館だって掃除が必要です。でも、あなたの心には「いつもきれいな家が目標」と言わせる何かがあるのです。その小さな考えが、大きな失望につながります。覚えておいてください。主人が誰であろうと、どういう掃除をしていようと、ピカピカな家だって散らかり放題になるときが必ずあるのです。五人の子どもが毎日台所で食事をしていた頃、床磨きは、わたしの日課でした。でも子供のいない人なら、一週間か1ヵ月に1度ですむことでしょう。唯一役に立つのは、現在の自分と。半年前の自分と比べることです。他人との比較は絶対しないでください。人は自分の短所と他人の長所に目をやりがちです。ご近所の家に上がると、ピカピカの廊下や整然とした居間に目が行きます。ほかの部分も素晴らしいに違いない、とあなたは思い込みます。そこで自分の家の姿が頭に浮かびます。そんなときに思い出すのは、洗濯機の前に積み上がった汚れた服や、指紋のこびりついたドアなのです。あなたは他人の家に引け目を感じ、自分には家事の才能がないと結論します。でも、ちょっと待ってください。他人の家がどう見えたって関係ないじゃありませんか。大切なのは、あなたが快適な家で幸せに暮らし、すべきことだけでなく、したいことをするための時間をもつことなのです。