鳥取県のお土産に、「打吹公園だんご」をいただいた。倉吉市にある打吹山は、箱庭富士とも呼ばれるほど美しい山である。その昔、昇天した天女に、残された二人の童子が連日太鼓を打ち笛を鳴らして嘆き悲しんだ、という伝説を持つという。古めかしいデザインの箱を開けると、その中に小さなだんごが行儀良く並んでいる。白餡と小豆餡と抹茶餡の三色のおだんごは、しっとりと光って、串に刺さっている。愛らしい姿に、地元の人とそこを訪れるたくさんの人に、長年愛されてきたのがわかるような気がした。蜜を入れて、練って蒸して練って、さらに蒸すこと8時間。とことん手をかけられたおだんごは、甘さ控えめで滑らかな絹の舌触りである。癖がないからどんなお茶にも合う。抹茶や玉露のようなまったりしたお茶にも合うが、強烈な個性をもつ中国茶にも負けない素朴な力を持っている。いつか、おだんごを食べながら、「打吹山」をこの目で見たいと思った。打吹公園だんごを今年のお中元に喜んでもらえるだろう。